FTMが治療や戸籍変更するにあたって
避けては通れないカミングアウト。



家族、友達、恋人、職場、学校。。。




1番緊張したのが家族への
カミングアウトでした。

家族構成は父母姉2人です。
母方の祖父は健在で同居してましたが
認知症で僕のこともわかってないので
カミングアウトはしていません。





僕の両親はLGBTに関して
理解があるとは言い難いタイプでした。

子供には全く怖くない父なんですが
母に対しては少し厳しく、
子供が何かやらかすと子供ではなく
母に注意をしていました。
母は世間体を気にしていたと思います。

昔彼女がいることがバレた時は
父親の言動を気にした母親に
別れたことにしろと言われたこともあります。



治療をはじめたのは社会人1年目
23歳で、まだ実家にいたときです。

両親にカミングアウトすれば
父が母を責めるような気がしたので
母にカミングアウトすることにしました。
キレるか泣くかはされるだろうと
思ったので先に長女にカミングアウトして
母のフォローを頼みました笑

姉2人はなんであの親から
こんな子供が生まれてくるんだろうと
思うほど自由人なので
まず反対することはないだろうと
勝手に思ってました笑

実際2人とも、好きに生きればいいよ
と言っていました。




仕事に行く前に手紙を置くという
カミングアウトをしました笑



手紙には
女として生きることが辛いこと、
今まで女の子らしさを求めずに
育ててくれたことへの感謝、
それでも治療していきたいこと、
悲しませて申し訳なく思ってること
を書きました。



帰ってきてから
「何も変わらないから」
と言われました。
良くも悪くも本当に何も
変わりませんでした笑

その後自由診療でホルモンをはじめ
トラシャツも着るようになりましたが
何も言われることはなく過ごしました。


彼女ができたこともあり家を出ました。
というか徐々に帰る頻度が減り
気がつけば全く帰らなくなり
ある日電話で
家契約するから保証人になって
と伝えて家を出ました笑


ホルモン治療の効果が出ても
父は何も言ってきませんでした😂

髪を切っても気付かない人なので
特に違和感はありませんでした笑



胸オペも両親には言わずにしました。




SRS、改名、戸籍変更は
さすがに言わないわけにはいかないので
母にLINEで父にも言いたいと伝えました。

渋ってはいましたが覚悟を決めたようで
最終的には許可してくれました。



父にも海外旅行に行くことは言ってたので
海外に行くのは旅行じゃないと切り出すと
「性別適合手術だろ?」と。
声の変化も気づいていたそうです。



どうして自ら可能性を狭めることを
わざわざやるのかは理解できない。
でもその歳になってるんだから
親が止めることはできない。
自分の責任でやりなさい。
本当は手術は日本でやってほしかった。

と言われ、
反対することなく送り出してくれました。





学生時代や実家で生活してる時に
カミングアウトしていたら
反対されていたと思います。

社会人になり自分で生活してるため
止めることはできなかったみたいです。

実家に住み、金銭的援助を受け、
家事をやってもらってる状態で
自分のやりたいこと(治療や手術)
を主張するのは少し違うと思います。

自分のことは自分でやる、
親の気持ちにも寄り添う、
姿勢を見せるのが大事だと思います。



母には2.3回に分けて
治療や手術をしたいことを伝えたので
少しずつ理解してくれたのも
良かったと思っています。





カミングアウトで気をつけたこと
・自分の要求だけを通そうとしない
・育ててくれたことへの感謝を伝える
・一回で伝えようとせず時間を置く
・自立する


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